vol.198◆歯周病パンフレット

クリスマスのイルミネーションとともに、ポインセチアやシクラメンの彩りで気持ちが華やぐ年末となりました。

 

 

鹿児島市は寒暖差が大きく、12月だというのに日中は汗ばむときがあり、着こなしに悩む日々です。皆さまも体調管理にはくれぐれも気を付けてくださいね。

 

さて、患者さまから「私、歯周病ですか?」とよく聞かれます。

実は、成人(30代)で80%の方は「歯周病」だといわれています。
ですから、程度の差はあれほとんどの方に「そうです、歯周病です」とお答えすることになります。

歯周病は気づかないうちに進行することが多く、「silent disease(静かな病気)」とも呼ばれます。

歯とハグキの境目(歯周ポケット)の歯垢や歯石に住み着く歯周病菌がハグキに炎症を起こし、歯を支える骨を溶かす病気です。
歯を失う原因の一番多くは歯周病ですので、長寿社会にとって食べる喜びを奪う大敵といえましょう。
 
歯科医院では、検査でお口の健康状態を知り、歯石取りやハミガキのトレーニングをします。ハグキは引き締まり、出血や痛みがなく口臭もない、快適に食事ができることが目標です。

しかし、歯周病でなくした骨は現代医学でまだ完全にもとに戻すことができません。
そして、お口の中の歯周病菌はゼロにできません。
つまり、歯周病は「完治」に至らないのです。

治療で回復したあと、症状を再発させないためにどう管理するかが、健康維持にとても大切です。
ご自宅でおこなうハブラシやフロスなどを用いたセルフケアと、歯科医院で定期的に行うプロケアが両立して、はじめて快適なお口の状態を長く維持できます。

そのためには、歯科医院は気軽に相談できて、気持ちよくプロケアが受けられる場であるのが理想。
私たちスタッフ一同は、忙しい日常の貴重な時間を使ってきてくださる皆さまに感謝し、お口の健康に役立つ身近なサポーターでありたいと思います。

まさにこのイラストのように大切な歯を一緒に守りたいのです。

 

遅まきながら、歯周病の自作パンフレットをようやく完成させました。

院内ではご自由にお持ち帰りになれますので、ご自身のため、あるいはご家族のためにご利用ください。

 

よりわかりやすく心に残る診療となるよう、新年からもがんばります!


2017年12月01日