爽やかな風が心地よい季節になりました。
桜の開花が早かったので、鹿児島ではあっという間にツツジのシーズンです。
当院となりの西谷山小学校、いつもなら入学式の頃まで桜を愛でられるのですが、今年は街路樹のツツジが満開で新入生をお迎えすることになりそうです。
さて、皆さまは電動ハブラシをお使いになったことはありますか?
ドラッグストアや家電量販店に様々な種類が置いてあるのをご覧になったことはあると思います。
電動ハブラシが登場してすでに50年以上たつそうで、はじめは手の不自由な方やお年寄り向けに作られたのがはじまり。
その後、進化しながら多機種が登場し、使い心地の良さや清掃性は手磨きブラッシングを越えるものとなっています。
歯科医師として電動ハブラシをお勧めする一番の利点は、ブラシの毛先を歯面に当てるだけで、ブラシの高速振動が超効率よくプラークを落としてくれることです。
中でも「音波振動ハブラシ」では毎分3万回転以上の微細な振動で、手磨きでは長時間かけて丁寧に磨かないと得られないつるつる感を短時間に楽々得られます。
ただし、あまりに機種が多く、どれを選んだら良いか悩まれることでしょう。
丸い形の回転型、スタイリッシュな海外製、ハグキのマッサージ機能や舌磨きまでできる高性能など、家電売り場ではおお~っと驚きの声を上げたくなる品揃えです。
価格帯も1万円未満から4万円を越えるものまで幅広く、性能まで比べたら頭がいっぱいになってお手上げ!
多くの方は、ネットに掲載された電動ハブラシの清掃性を比較する記事を参考にしたり、価格を重視して選ぶことと思います。
ハミガキ指導のプロである歯科医師としては、さあ皆さん、どーんとご相談ください!と言いたいところですが、正直なところ電動ハブラシの優劣はつけがたく、どれも素敵♡。
価格帯でいえば、3000円以下の品はあくまでも「手でゴシゴシしなくてよい電動のハブラシ」が多いので、オフィスで使うコンパクトな携帯型以外はあまりおすすめできません。
毎分3万回転以上の微細な振動の「音波振動ハブラシ」なら、ご自身のハグキの健康度に合わせて毛の硬さを選んでいただければ、どの機種でも効率の良いブラッシングに役立つことと思います。
むしろ、皆さんがお選びになった品をちゃんと活用できていらっしゃるかが大切です。
当院では、電動ハブラシをご利用ならぜひご持参くださいと患者さまにお伝えしています。
お口の状況は人それぞれで、どうしたら必要な部位に毛先を当てられるのか、実際にやってお気づきいただくことで電動ハブラシをより満足いくよう活用できるからです。
プラークを染色剤で明瞭にすると、十分磨いたつもりでもブラシが届ききれない場所があったりします。
歯の並びや傾斜、頬や唇の柔らかさ、舌の強さや嘔吐反射の程度など、うまく当てにくい場所があるかもしれません。
当て方を工夫したり、替えブラシの形状を選ぶことで、必要な場所に毛先を当てることが大事です。
ぜひ歯科医院でご自分の使う道具についてアドバイスをもらってください。
ちなみに、私は歯科医院専売品の音波振動ハブラシ「プリニア」を愛用しています(メーカー:株式会社ジーシー 、製造元:パナソニック株式会社)。
(写真は「プリニアスマイル」)
手磨きと同じ形状のシンプルなブラシとワンタフトブラシの2種類があり、それにフロスを加えることでばっちり磨けます。
朝と昼は手磨き、自宅で夜寝る前の丁寧なハミガキには電動と使い分けて活用しています。
仕事が終わってのリラックスタイム、電動で当てるだけの楽々磨きは実にありがたいです。
現在使用しているのは1世代前の「プリニアスリム」ですが、新世代の「プリニアスマイル」でも替えブラシに互換性があります。
市販品の「ドルツ」と本体の基本構造は一緒ですので、替えブラシは同じ物を家電量販店でも購入できます。
国産で40年以上の歴史がある上に、他社製品との大きな違いは新世代になっても替えブラシに互換性があること。だから本体が壊れない限り長く愛用することができるのです。
例えば「ソニッ〇アー」では新世代になるたび替えブラシまで新バージョンとなり、適合しなくなりました。本体が壊れなくても、古いバージョンの替えブラシを購入することがままならなくなるのです。
おかもと歯科は開院して23年目ですが、当初からお勧めしているプリニアは数世代の変化を経てもシンプルなスタイルで長く使えて、企業の姿勢にユーザーへの愛を感じます。
コンセプトにぶれがないのが素晴らしい!と気に入っています。
という「プリニア」推しはあくまでも私見ですので、皆さまは快適なブラッシングのためにご自身がワクワクするような電動ハブラシをお選びください。
ハミガキタイムが待ち遠しくなるくらいだったら、最高ですね!