vol.131◆気づきにくいのが歯周炎!

若葉が目に鮮やかな5月、皆さまお元気でお過ごしでしょうか?

鹿児島では日中の気温が上がり、すっかり初夏の陽気。院内は冷房の日が増えました。
さわやかに窓を開けたいところですが、最近も市内に桜島の火山灰が降り、油断して全開にすると風に乗って部屋の中に灰が…。


鹿児島のシンボルである桜島、煙たなびく雄大な姿は本当に素敵なんですが、洗濯物が干しにくいこの頃、元気な火山はやっかいです。
火口の上から、巨大な火山灰拡散防止ネットをかけてほしい!

もしくは巨大掃除機で吸い取って!

話はかわり、下は歯周炎を説明する写真です。

 

見た目はハグキで覆われて健康そうなのに、探針を入れるとズブズブ…っと2ミリ以上入っていく。

これがハグキの健康を検査するときの歯周ポケットの測定です。


歯を支える骨が溶けてなくなっていることを示しています。

下は骨のなくなった深さを表す模型図です。

見た目ではわかりませんね。
ぜひ歯科医院で健康チェックをしましょう。


歯周炎が続いて痛みなく骨の吸収が進むのが歯周病。


つい先日、歯の詰め物がとれて受診された40歳の男性は、まさに部分的にはとってもヤバい状態。

中程度以上の歯周病でした。


「歯周病なんて、自分がそうだとは考えたことがなかった」

とおっしゃって、驚かれていました。


統計的には、40代の実に4割近くは歯周炎。

歯肉炎の方も合わせると、8割の方はハグキのケアが必要です(平成17年歯科疾患実態調査)。

一度なくなった骨は簡単に取り戻せません。


ご自分のハミガキでは届かない深い隙間、ぜひ歯科医院で定期的にクリーニングして、ハグキの健康を保ちましょう!

2012年05月01日