鏡片手に目で見てチェック
みなさんはご自分のハグキが健康かどうかわかりますか?
今回は健康なハグキとそうでないハグキをわかりやすく説明しますので、手鏡を片手にチェックしてみましょう。
炎症のあるハグキ
下の写真は歯周病で炎症のあるハグキです。
さあ、このお口はどこが健康でないでしょうか。
◆下の前歯に歯石が付いている
歯とハグキの境目付近、歯と歯の間を埋めている白~褐色のものが歯石です。
舌でなめてみると、表面はザラザラしています。歯ブラシで磨いてもとれません。
◆下のハグキが赤く腫れている
上の真中のハグキに比べて、下のハグキは赤くむくんだように腫れています。
唇の裏側より赤い色をしたハグキは、炎症がある証拠です。
特に歯石の周りのハグキは赤黒くなっているのがわかります。
◆歯の根が見えている
歯の頭部分に比べてやや黄色味を帯びているのは、歯の根です。
全体的にどの歯もハグキが下がって歯の根が見え出しています。
写真の歯では、歯の根の部分が茶褐色をしているところがありますが、これは歯石が付いているか、むし歯になっているためです。
さて、あなたのお口の中をのぞいて見てください。同じようなところが見つかりましたか?
もしあれば、ハグキの健康に要注意!
一度歯科医に相談して早めに歯周病の治療を行うのが賢明です。
炎症が改善したハグキ
歯石の除去と歯みがきで歯垢(プラーク)を落とす練習を中心に治療した結果、炎症が改善したハグキの特徴は?
◆歯石が付いていない
ハグキ近くや歯と歯の間を埋めていた歯石がとれて、舌でなめてもザラザラせず、歯の表面にはツルツル感があります。
隙間が大きく見えることがありが、それは現時点の歯とハグキの本来の姿なのです。
◆ハグキがピンク色で引き締まっている
赤く腫れていたハグキの色は、唇の裏よりやや淡いピンク色になります。
特にむくんだように腫れていた下のハグキは、歯にピタット沿うように引き締まって、プヨプヨ感はなくなります。
以前より歯が長く伸び出したかのように思われるかもしれませんが、それはハグキが引き締まった証拠です。
◆ハグキにくぼみやふくらみのメリハリがあり、健康を示すスティップリングが見られる
むくんでいたハグキは、引き締まることによってくぼみやふくらみがはっきりしています。
また、ハグキの表面にはみかんの表皮のようなぶつぶつ状のスティップリングが現れています。
あなたのハグキはいかがですか?
それでは、鏡でご自分のハグキを見てみましょう。
じっくりながめるには、スマホなどで写真を撮るのがおススメです。
あなたのハグキはいかがですか?
炎症がないハグキの特徴が当てはまる方は、きっとしっかりお口のお手入れが行き届いていることでしょう。
これからも大切な自分の歯を長持ちさせるよう、定期的に健康チェックしてみてください。
逆に炎症があるハグキに似ている!と思ったら、お口の状態を歯科医に調べてもらいましょう。
歯周病は”silent disease(静かに忍び寄る病気)”と呼ばれています。
痛みがないので重症になるまで気づかないからです。
痛んだときにはもう手遅れで、大切な歯を失うことが多いのです。
ですから、早目の治療と適切なお手入れで健康を保つのが大切です。
ハグキの健康チェックがあなたのお役に立てることを祈っています。