奥歯で白い冠をいれたいと希望する方に、ここ最近保険適用となった新しい歯科材料についてご紹介します。
PEEK樹脂という白(アイボリー)のブロックから作成する、大臼歯のCAD/CAM冠です。
これまでは、限定条件の中で第一大臼歯しかCAD/CAM冠を保険で入れることはできませんでしたが、今はPEEK樹脂を用いるならすべての大臼歯に白い冠が入れられます。
保険で冠を作成するときに、メタル以外の選択肢が登場したわけです。
ただし、上の写真のとおり天然歯とは全く異なる白さのため、審美的にはお勧めできる機会が少ないのが正直なところです。
目立たない場所(上顎第二大臼歯など)でメタルフリーにしたい方にはお選びいただいても良いと思います。
現時点では、耐久性や審美性を兼ね備えた天然歯に近い白い大臼歯の冠にするには、自費の材料をお勧めすることがほとんどです。
患者さまの金銭的なご負担と材料の持つ特性とをそれぞれご説明して、納得いく選択ができるよう願っていますので、どうぞお気軽にご相談ください。
歯科の材料は日進月歩で進化しています。
すでに小臼歯と前歯では、冠やインレーで天然歯に近い色の材料が保険適応となっています。
大臼歯でもより優れた材料が登場し、保険適用になる日も遠くないのではと期待しています。
今月15日で、おかもと歯科医院は24周年を迎えます。
常に新しい情報を得て、皆さまにご紹介できるようがんばります!