vol.286◆お口の衰えが怖いです

暑い、とにかく暑い‼と声に出さずにはいられない毎日が続きます。

このところ各地で気温は「観測史上最高」を記録し、涼しいイメージの北海道でさえ連日30℃を超えています。

不思議と鹿児島、さらに南の沖縄が他県より涼しい日が多く、南国が避暑地となりそうなこの頃です。

 

暑さでバテ気味になると、食事はどうしても飲み込みやすいものにかたよりがちです。

かまないことでお口の機能が低下すると、特に高齢者は心身機能の低下につながります。

 

高齢者、といっても実はその予備軍として、50代から「ちょっとやばいかも?」に気づくことはあると私自身が実感しています。

 

たとえば、

□おしゃべりの滑舌が悪く感じる

□たまに飲み物や食事でむせる

□ガムをかんで疲れを感じる

□頬やくちびるの内側に食べかすが残ったままになって気になる

□めずらしく歌を口ずさんだら、音程がいまいちで声量も出ない

 

「あれれ、松田聖子さんの『青い珊瑚礁』が歌いきれない~(泣)」

と感じたら、オーラルフレイル(お口の機能の衰え)ビギナーです。

 

お口の機能が落ちると、唾液が出ない、かむ筋力が落ちてかめない、飲み込みにくい、しゃべりにくい、など生活の質の低下が進みます。

さらに進めば自分の唾液さえ誤って気道に入り、誤嚥性肺炎のリスクも上昇して命にかかわります。

 

弱ってきたと自覚して、楽しく抗うことがビギナーから進まないためのポイントです。

□友だちとランチでしゃべる、笑う

□一人きりの車の中で大声で歌い、たまにカラオケで仲間と歌合戦

□顔のたるみをとるという顔ヨガとともに「あいうべ体操」

□線維の多いもの、しっかり噛んで食べるものを、ゆっくり味わう

□口淋しくなったらキシリトール入りガムを噛む。たまに風船ガムをふくらます

 

ついでに告白すると、何もないところで足がつまづくことをときどき経験し、「足もやばいっ!」と青ざめます。

口も体も使わなければ衰え、年齢が上がればなおさらのこと。

日々少しでも動かすことを取り入れる意識を持ちたいものです。

なお、私が滑稽な顔ヨガやかっこ悪いスクワットをしている姿を想像することは、どうぞご遠慮くださいませ。

 

おかもと歯科院内にはお持ち帰りいただけるパンフレットや「あいうべ体操」カードがありますので、ぜひご覧下さい。

 

 

 

 

 

2025年08月01日