早くも梅雨入りを迎えた鹿児島は、蒸し暑い日々が続いております。
皆さまお元気でしょうか?
この季節は外で雨に濡れながら咲くアジサイが綺麗で、心がほっこりします。
そして、私がひそかに好いているのが、湿りがちな日陰で毎年花を咲かせるドクダミ。
ハート形で濃い緑つややかな葉、中央に密集する小さな花を支える4枚の花弁状の純白の苞(ほう)が可愛らしくて、見つけるたびに何となしに嬉しくなるのです。
今年も庭先から一輪ちぎって飾りました。
「ひそかに」というのは、あまり好かれない独時の臭いがあるためです。
日頃庭先で伸び育った草木をちぎってはおかもと歯科玄関に飾る私としては、ドクダミは自分だけの観賞用にほんの1輪だけ「ひそかに」楽しむ花なのです。
花や草木はジーっと見つめているとその造形の美しさに心を奪われます。
それを追い求め突き詰めて図鑑にしたのが、NHK朝の連続テレビ小説「らんまん」のモデルである植物学者 牧野富太郎さん。
日本の植物分類学の父と呼ばれる博士です。
といっても、朝ドラで取り上げられるまでお名前を知りませんでした(恥)。
実家に帰省した折、母の書棚に「牧野日本植物図鑑」がでーんとあって、ごく身近な存在だったのだと知りびっくり。
高知県には功績を伝える「牧野植物園」があり、そのインスタでは四季折々の草花の美しい写真とともに、植物の多彩な情報が得られます。
外を散歩する機会すら少ない日常を過ごす身には、沁みるような癒し。
興味のある方はぜひのぞいてみてください。
自然の造形にはよく「ほ~っ」と感嘆させられます。
葉の上でじっと止まったカマキリの華奢な足と強靭で繊細なカマ、飼い猫の眼の透明とひげの張り。
全ての存在と形には意味があると感じます。
ヒトの歯、然り。
その美しさよ… 歯も大事にしましょうね。