vol.257◆ガムを活用しましょう!

行楽の秋到来。

散歩して紅葉を眺めるだけでも気持ちいいですね。

皆さまお元気でお過ごしでしょうか?

 

遠出の移動が続くと、眠気覚ましや退屈しのぎにガムをかむ機会が増えることと思います。

ミントの爽快感もさることながら、かむ刺激でドーパミンやノルアドレナリン、セロトニンと呼ばれる脳内の神経伝達物質が多く萌出され、脳が活性化するそうです。

受験勉強のお供としても、集中力アップに役立つといわれます。

 

そして、口と体の健康増進にガムをかむことが役立ちます!

よくかむことで口や顔の筋肉が使われ、刺激されて唾液がたっぷり出ます。

この唾液が口の中の衛生環境や食べ物の消化に影響します。

 

逆に、かむことが少ないと筋は衰えてうまく動かすことができなくなり、舌や頬を間違ってかんだり、会話では滑舌の悪さにつながります。

成長期であれば骨の大きさに影響して不正咬合の原因となります。

唾液がでなければ口の中は汚れの滞った環境となり、むし歯や歯周病の進行を招きます。

 

現代の食生活では、柔らかく食べやすい食材が好まれる傾向にあります。

日頃かむ習慣が少ないお子さんでは、線維の多い食材だと「疲れる~」と途中で口から吐きだしてしまうことも見受けられます。

大人でも、水で流し込む癖がついていると、水なしで食事できないとか。

 

1回の食事で弥生時代なら4000回かんでいたところを、現代人は620回程度に減っているといわれます。

いきなり同じ回数は多すぎますが、日常にガムを10分かむ習慣を取り入れるくらいはできそうではないですか?

 

当院ではお子さんの矯正治療にもガムを活用しています。

これまでいろいろなガムを取り扱ってきましたが、現在のお勧めは「POs-Ca F(ポスカ・エフ)」(グリコ社製、歯科医院専売)。

 

溶けだした歯のミネラルを補給する水溶性カルシウム〈POs-Ca〉に、緑茶エキスからのフッ素〈F〉が配合されています。

フッ素は歯にミネラルを届ける運び屋の役割で、両方が配合されていることがポイント。

もちろん、むし歯になりにくい甘味料が使用されているので安心です。

 

よくかんで健康増進する美味しいトレーニングとして、ガムをぜひご活用ください。

2022年11月01日