緑風が心地よい5月、楽しい連休を過ごされましたでしょうか?
鹿児島では吹上浜で砂の祭典が、博多ではどんたくがと、コロナ禍で控えられていたお祭りやイベントが以前の規模で開催され、にぎやかなニュースがうれしいこの頃です。
来月は、厚労省と日本歯科医師会の啓発運動である「歯と口の衛生週間」があります。
令和5年度の標語は 「手に入れよう 長生きチケット 歯みがきで」。
例年通りポスターも発表されました。
自分の歯で美味しく食事できることは、人生の大きな喜びです。
特に体が思うように動かなくなった時ほど、食べる喜びを意識するものです。
ご存じかもしれませんが、平成元年から日本歯科医師会が推進している「8020(ハチマルニーマル)運動」は、「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という目標を掲げた運動です。
この運動開始時の達成率は10%に満たなかったですが、30年以上を経て現在では60%を目標にできているそうです。
大切な歯を残そうという意識の高まりが伺えますね。
当院でも、毎年患者さまの中で80歳を超えて20本以上の歯を保たれていらっしゃる方を推薦し、歯科医師会から表彰してもらいます。
表彰状を受け取る患者さまの笑顔は、スタッフ一同の励みになります。
世界一の長寿国であればこそ、「健康=健口寿命」を延ばしたい。
生涯自分の歯で食べる楽しみを味わえるように、ぜひお口の健康管理を続けましょう!
なお、国は2025年を目標に「国民皆歯科健診」の実施を検討しています。
これは、国民の健康寿命を延ばすことと、国の医療費削減につながるためです。
現在、生まれてから高校生までのお子さんは、少なくとも年に1度は歯科健診を受けています。
ところが成人以降は、企業が事業所健診を実施したり、自ら歯科医院を受診しない限り、健診を受けないままで過ごしています。
日本で定期的に歯科健診を受ける大人は50%に満たないといわれ、これではむし歯とともに「silent disiase(静かに忍び寄る病気)」といわれる歯周病の進行を見逃し、歯を失います。
世界で一番予防が進むスウェーデンでは、大人の歯科健診受診率は80~90%とのことですから、大きな開きがあります。
お口の健康は失ってからでは遅いのです。
多くの高齢者が「やっておけば良かったこと」の上位にあげる歯科健診、ぜひ年に数回は歯科医院を活用してお口の健康状態を確認しましょう。
皆さまのサポーターとしてお役に立てることが私たちスタッフの喜びです。