かつては「桜前線が北上」との季節の便りが当たり前でしたが、このところ桜の開花は鹿児島より関東の方が早いようで、待ち遠しく感じる春です。
暖冬の影響でしょうか、すでに桜より先に街路樹のツツジが咲き始めています。
当院となりの小学校では、新入生を迎える花道になるかもしれません。
さて、私事ですが、副院長千春は2月にヘアドネーションしてみました。
ご存じの方も多いと思いますが、ヘアドネーションとはガン治療などで髪を失った方のウイッグ(かつら)を作成するための人毛を送るボランティアです。
私が送付したのは、病気やケガなどで髪の毛を失った子どもに医療用ウイッグをプレゼントする、NPO法人HEROのプロジェクトです。
今時人毛でなくてもウイッグは作れそうですが、どうやら熱を加えて形をセットするアレンジが可能なのは人毛なのだとか。
約20年以上は肩より長いヘアスタイルでしたが、数年前「一度はヘアドネーションなるものをしてみたい」と思い立ち、髪を腰まで伸ばしました。
長くなってからは就寝時ツインの三つ編みにして女学生風を楽しみ、真夏の長時間ドライヤーにも耐え、育てた40㎝の髪。
さすがに若さ不足で色つやがいまひとつ、切れ毛も多々あるシロモノでしたが、どこかで役に立ってくれたら嬉しいなと思いながら送りました。
私からの髪が届いたことを知らせるサイトの掲示板には、その日だけで全国から個人の方27名様、理美容室6店舗25名、合計52名様分の髪の毛が集まったと報告されていました。
同じ志で髪を伸ばし、送った方がたくさんいるんだなあと嬉しくなりました。
と、このブログを書いている日の南日本新聞に、なんとお父さんとお母さん、娘の3人そろってヘアドネーションしたという記事が掲載されていました!
お父さんまで伸ばしたとは凄いですね、その心意気がかっこいいです。
当院患者さまの中にも、「私もヘアドネーションしました」とか、「そのために伸ばしています」という方がいらっしゃいます。
自分の体が作り出しながらも切って捨ててしまう髪、誰かの役に立つならと興味のある方はぜひヘアドネーションにチャレンジしてみてください。