ゆううつな口内炎…
お口の粘膜にできる口内炎や、唇のかどにできる口角炎は、皆さんご存知のポピュラーな病気ですね。
たった一つでも、痛みを気にしながら食べると、食事のおいしさが激減する経験をどなたも1度は体験したことがあるでしょう。
特に口内炎ができやすい、治りにくい方は、「毎回の食事がゆううつです」と元気がない表情になるのも無理はありません。
多くの方は治るまでしばらく我慢しておくか、塗り薬などで対処していることと思いますが、「口内炎に効く食べ物」で予防できたらうれしいですよね。
「食欲の秋」にちなんで食べ物でお口の健康アップを!と、栄養士の資格をもつ当院の歯科助手 つきじさんに「口内炎に効く食べ物」を紹介してもらうことになりました。
院内掲示用のポスターとして製作し、患者さまに大好評!
当ホームページのトピックスでもご紹介したいと思います。
ちなみに、ポスター上にある絵はすべて衛生士まよちゃんの手作りです。
製作中は非常に面白そうで、診療より熱中していた(!?)力作ですので、口内炎には縁がない方もぜひのぞいてください。
口内炎にはなにが効く!?
口内炎や口角炎は、体調が疲れていたり風邪をひいて抵抗力が弱まっているときにできやすいもので、ちょっとした粘膜の刺激だけでもできる場合があります。
この粘膜の炎症を起こしにくくし、治りやすくするために重要な栄養素は「ビタミンB2」と「ビタミンC」です。
このうち、「ビタミンB2」の大切さははまだあまり皆さんに知られていません。
そこで、まずどんな食品に含まれているのか見てみましょう。
ビタミンB2を多く含む食品
ビタミンB2を含む食品を、それぞれ一回に食べるおおよその量で表記してみました。
赤や青い文字で書かれているのは、ビタミンB2含有量が多いおすすめ食品です。
18歳以上の方の1日栄養所要量の目安としては、
★男性 1.6mg
★女性 1.2mg(妊婦、授乳婦は1.7~1.8mg)
のビタミンB2を摂ることが理想とされています。
上の表から、ビタミンB2はうなぎやレバー、青魚に多く含まれていることがわかります。
意外と摂りやすいのは魚肉ソーセージで、これならお子さまでも無理なく食べられますね。
もちろん、栄養はバランスよく摂ることが大切です。
これらの食品を上手に組み合わせてメニューを考えましょう。
こんなメニューはいかがでしょう
口内炎を予防するバランスのよいメニューの参考として、1日の献立を考えてみました。
このメニューの総エネルギーは1792.43Kcalとなります。
★ビタミンB2 1.40mg(1日摂取量目安 1.2~1.6mg)
★ビタミンC 103.44mg(1日摂取量目安 100mg)
★カルシウム 630.32mg(1日摂取量目安 600~700mg)
【朝食】
●チーズトースト
●カフェオレ
●目玉焼き
●ほうれん草のソテー
【昼食】
●ご飯
●豚肉のしょうが焼き
千切りキャベツ
貝割れ大根
トマト
●いんげんの胡麻和え
●くだもの(梨)
【夕食】
●ご飯
●豆腐の味噌汁(しいたけ、葱いり)
●さんまの塩焼き
大根おろし
レモン
●きゅうりの酢の物
(わかめ、しらす干しいり)
いかがでしたか?
このメニューならそれほど無理なくできそうではないでしょうか。
外食のときにも、「口内炎ができてるなあ…」と思ったら、
「さんまかな、ちょっと贅沢してうなぎにしようかな?」
などと、ビタミンB2を思い出してみてくださいね。