vol.254◆桜島

早朝からセミの合唱で目覚め、空を見上げれば白い入道雲。

夏ですね~。

この涼しげな立体カードは、お世話になっている先生が夏のご挨拶状でくださったものです。

 

いつも夏と冬に季節感のある素敵な直筆のカードをいただきます。

こうして飾ったり貼ったりできる楽しいものばかりで、それを何十年も続けて送ってくださることに感謝です。

日々を丁寧に過ごしていらっしゃるんだなあと、見習うことばかり。

 

私もせめてお礼状だけはどなたにも直筆でと心がけています。

その都度、簡単な漢字を忘れてスマホで調べ、脳の衰えにため息がでることですが…。

 

さて、つい先日、鹿児島のシンボル桜島の爆発で「噴火警戒レベル5!」と報道され、県外の方々は驚かれたことでしょう。

桜島は大正噴火で大隅半島と陸続きになりましたが、錦江湾を隔てた鹿児島市に属するため、距離的に離れた我が家の周囲でも防災警報が鳴り響きました。

 

とはいえ、避難指示が出た桜島町で噴火による人的被害はなく、数日で警戒レベルが3まで下がりホッとしました。

おかもと歯科のある鹿児島市谷山地区では降灰すらなく、胸をなでおろしています。

 

鹿児島市内で桜島の降灰がものすごかったのは、私が鹿児島大学に入学した頃(すなわち30年以上前…)でした。

受験のため初めて鹿児島の地を踏んだ足の下には灰、一晩駐車場に停めたレンタカーの屋根には1センチ以上の灰。

灰が降るから道行く人は傘をさして歩くという日常に驚きましたが、なぜか「ここはそういう土地なのか」と面白くさえ感じ、気落ちすることはありませんでした。

 

大学に入学してからは、ど近視の私はオシャレしたくてメガネからコンタクトに変えたところ、灰の降る街でハードレンズは地獄の責め苦。

よく泣かされたことを覚えています。

 

年々鹿児島市内の降灰は減り、ここ10年は灰の存在をめったに感じない日々が続いています。

それでも今回のように爆発するたび、桜島は活火山であり侮れないと気を引き締めるところです。

 

今年も猛暑続き、みなさまどうぞお体を大切にお過ごしください。

 

2022年08月03日