vol.84◆出会いと別れの春です

少数精鋭のおかもと歯科医院では、2月末より新しいスタッフ2名が加わり、新風が心地よく吹いています。


そして3月末、新卒からの3年間勤務してくれた衛生士 大谷さんが結婚退職しました。


がんばりやで明るい笑顔がトレードマークで、患者さんからの信頼も厚く、特にお子さんやお母さんから慕われていました。
 
女性がほとんどを占める「歯科衛生士」という職業は、診療のアシストから患者さんのお口の健康管理まで、幅広い役割をこなしています。


立ち仕事が多く、時には血を目の当たりにし、患者さんの心身の健康状態や生活環境にまで配慮を必要とされる、結構ハードな仕事です。


歯科医師とともに患者さんのお口の健康、ひいては全身の健康をバックアップする専門職ですので、本当ならもっと地位が高くていいはずの職種。


実際、海外では衛生士が高学歴、高収入の職種として「あこがれの職業NO.1」となっている国もあります。

ところが、現在の日本ではまだ「歯医者さんのそばにいる女の人」という認識が多く、一旦退職すると、衛生士の仕事に復帰せずに終わる方が多いという、もったいない事態が続いています。
 
確かに女性は結婚・出産・育児・介護などが関わって、仕事を続けにくい時期があるものです。


でも、せっかく取得した資格を生かし、しかも人生経験が豊富になるほど厚みを増す職業を、ぜひ楽しんでもらいたいと願っています。

そのためには、働きやすい環境が必要。
社会の認識が変わるように、衛生士の大切さ、偉大さを発信していかなくては!


そして、大谷衛生士がいつかどこかで復職し、あの笑顔で患者さんを勇気づけてくれることを祈っています。


2008年04月01日