外を歩いたらゆで上がりそうな、蒸し暑い日が続いています。
皆さまお元気でお過ごしでしょうか?
今年は大雨の被害が各地で聞かれ、ヒトの予想をはるかに超えた自然の力に驚かされます。
なすすべもなく茫然とした表情の方々がニュースで報道されるたびに、一日も早い復旧を、当たり前の毎日が戻りますようにと願わずにはいられません。
さて、先月末、当院に5年近く勤務してくれた歯科衛生士の川村さんが退職しました。
(左から2人目が川村さん)
担当患者さんを中心に退職の挨拶をしていると、惜しむ声とともにわざわざ贈りものを届けてくださる方が何人もいました。
患者さんとの信頼関係をしっかり作ってくれた川村さん、存在の大きさを感じることでした。
スタッフが作り繋いでくれるこの信頼関係は、まさしくおかもと歯科の財産です。
感謝!
さて、話は変わりますが、小学校のお母さん方に噛むことの大切さについて講演させていただいたときのお話。
「奥歯はものをすりつぶす臼(うす)のような働きをするので、『臼歯(きゅうし)』とよばれます」
と説明しながら臼の写真を出してはみましたが、私はもちろん、若いお母さん方のほとんどが臼を見たこと、触れたことがないのです。
「つき臼」もちつきで使いますね。
「挽き臼」は石でできてます。
平成生まれのお母さんはご存じないですよね~。
おもちをつく「つき臼」(上の写真)はたまに目にしますが、臼歯の由来となったものをすりつぶす「挽き臼」(下の写真)はイマドキめったにお目にかかれません。
そば屋の店先や博物館に展示されているくらいでしょうか。
もちろん臼で挽いた経験はさらにまれで、すりつぶす仕組みもピンときません。
説明しながら、「わかんないよね、うむむむ…」と未消化で終わった気分。
数十年たったら「臼(うす)」自体が過去の遺物となり、奥歯の新しい呼び名が必要になるかも!?