厳しい暑さが続きますが、皆さまお元気でお過ごしでしょうか?
炎天下にもへこたれず外で働く方々と、大汗をかきながら飛び回る子どもたちにひたすら感心するこの頃です。
さて、私、副院長ちはるママは、7月から3回のコースで、岡山大学歯学部小児歯科講師 岡崎好秀先生のセミナーを聴講しています。
「保健指導・健康教育コース」と難しいタイトルながら、実はどうしたら人の心に響く話ができるのか、そのエッセンスがたくさん散りばめられた面白い講演なのです。
人間の大脳は三層構造で、
1)一番内側は「生きるための脳」:呼吸・食欲など生命維持
2)次の層は「感情脳」:情緒や感情を支配する場
3)最も外層は「知識脳」:知識や創造性の場
だそうです。
1)一番内側は「生きるための脳」爬虫類にもあります
2)次の層は「感情脳」喜びや悲しみを支配するところ
3)最も外層は「知識脳」ヒトで高度に発達したところ
それぞれ影響しあっているため、例えば心配事があると食欲が落ちたり、勉強が手につかないということがおこるのです。
特に、人と話をするとき、知識脳にだけインプットされた情報はすぐ忘れてしまうけれど、感情脳に響かせるとちゃんと記憶に残るというお話が印象的でした。
「ハミガキをしっかりすると歯周病が予防できますよ」
と、知識だけ伝えても、なかなか習慣にできないご主人がいるとします。
ところが、
「ハミガキすると歯周病が予防できて、奥様が『チューしちゃおうかしら』と思いますよ」
と伝えたら、
「えっ、それはうれしいかも!?」
なんて響いて、ハミガキ⇒チューされる喜びの感情と直結してイメージされ、がんばる気持ちになるかもしれません。
(響かないご主人はまず夫婦仲を見直してくださーい)
人はうれしいことをしたいもの。
喜びを目指すとがんばれます。
ハミガキだけでなく、日常のどんなことも感情の影響なしには考えられないなあと思うことでした。
残り1回、岡崎先生のエネルギッシュなお話を楽しんできます!