はじめてのお子さんたちへ

 

 

はじめて歯科医院に足を踏み入れたお子さんたちは、何をするのかとワクワク面白がっていたり、不安や恐ろしさを感じていたりと様々です。

あるいは、過去に歯科治療の経験がある場合、それがこわいものであったり無理やりだったと記憶していると、医院の玄関に足を踏み入れることからお子さんにとっては大きなストレスです。

ましてや、チェアｰに座って診療となれば、いやな思い出がよみがえって帰りたくなることは間違いありません。

そして同じく親御さんも、子どもにどんなことをされるのか、ちゃんと治療に耐えられるのか、これから自分たちは子どもの歯のためにどうしたらよいのかなど、様々な思いを持っていらっしゃいます。

当院では、そんなたくさんの思いを大切にしながら、長い目で見てお子さんのお口の健康管理をしたいと考えています。

その気持ちを少しでも伝えたいと考え、院内ではお子さんをお持ちのお父さん、お母さんに簡単なパンフレットをお渡ししています。
ホームページでもその内容をご紹介します。
（以下はパンフレットの内容をそのまま掲載しています。）

 

---

 

こわがりさんでも大丈夫！

　~おかもと歯科におけるお子さまの治療~

当院では、できるだけこわくない、痛みのない治療をこころがけています。

はじめはこわがりのお子さんでも、トレーニングするうちに必ず治療ができるようになります。
あるいは、時期を経て突然できるようになったりします。
そのために、ぜひ身近な方々に知ってほしいことがあります。

１．たくさんほめてあげてください

お子さんはこわいながらも手を引かれて受診しています。
どんな小さなことでも、お子さんのがんばりをたくさんほめてください。
ほめたおし作戦が効果あり！です。

特にこわがりさんにとっては、「○○○しないと、もう先に帰っちゃうからね！」などとおどかされると、こわさに悲しさまで重なってさらに泣きたい気持ちになります。
少しでもほめてもらえれば、「次もまたがんばろう」というはげみになります。
　

２．むし歯治療は３本立て！

むし歯は、お口の中の菌が歯をとかす病気。
大切な歯を守るためには、次の3本立てでバックアップしていきます！

　①とかされた歯を治す（歯医者のおしごと）

　②むし歯菌を元気にさせない
　（家庭でハミガキと食べ物・飲み物のコントロール、よくかむ習慣）

　③歯の質を強くする（予防的なシーラントやフッ素の利用）

３．本格的な治療ができるのは3歳半から！

一般に、本格的なむし歯治療ができるのは3歳半を過ぎてから。
その前に無理やりすると、お子さんに「こわい！いやだ！」という印象を植え付けてしまいます。

緊急の場合を除いて、3歳以下のお子さまではむし歯の進行をできるだけ止める治療、そして当院になれて安心してもらうトレーニングが中心となります。

この時期はなかなか治療が進まないと思うかもしれませんが、上手にできるその時までの貯金をしているようなもの。
笑顔で玄関を後にできれば上出来です！

４．むし歯がおしえてくれている！

お子さまの歯がむし歯で崩れている、それは決して喜ぶことではありませんが、

「この子はむし歯になりやすいんだよ、ちゃんと守らないと大人の歯もむし歯になっちゃうよ～！」

とおしえています！

乳歯はほとんどの場合、いつの日か抜け去るもの。
乳歯のむし歯は、体を張ってお口の危険信号を発信している、とてもありがたい存在なのです。

けなげな乳歯くんたちのサインをしっかり受け止め、お子さまがおいしく食事が食べれられて素敵な笑顔の大人になるよう、ご一緒にお口の健康をサポートしていきましょう！